目に見えず闘っている人々

今は精神科で研修しています。

そこで思うのは、精神科の患者さんというとのは相手を傷付けようとか裏切ろうとかそういう邪心はなくて本当に優しい人ばかりということ。

自分と外界の膜が薄くて、刺激が直に自分の中までやって来るから苦しんでいるのです。目には見えなくとも、彼らはもがき苦しんでいて、私達が普通にできる日常行動も彼らにとっては一苦労なのです。
だからこそそこには救いが必要なのです。
精神疾患は脳内の神経伝達物質の異常やシナプスの機能異常など画像や検査結果では異常は描出されないけれど確実に機能的異常が存在するのです。甘ったれてるとか、そんな理由では決してありません。
やはり内科的治療が必要なんだなぁと実感しました。


精神科で患者さんと話していると、とっても優しい気持ちになって、泣きたくなります。
一生懸命生きてる彼らを見て、いじらしいというか可愛くてもどかしくてそんな気持ちになります。

不安や幻聴で眠れない夜を過ごしている彼や彼女に平穏が一刻もはやく訪れるようお祈りします。


目に見えなくても心の内でもがき苦しんでいる患者さんを薬物治療で治していく科、患者さんの言うことに耳を傾けその見えない苦しみを想像する科が、精神科なのだと感じました、



と、真面目な随想もたまには^ ^